工場防水工事におけるトラブル未然防止のための実務ポイントと業者選定ガイド
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代表取締役の奈良部です!
工場や倉庫の防水工事は、設備や製品を雨水や湿気から守るうえで不可欠なメンテナンスです。しかし実際の現場では「施工後すぐに雨漏りが再発した」「保証内容を巡って揉めた」「見積もりと違う内容で進められた」といったトラブルが後を絶ちません。
こうした問題の多くは、契約前の確認不足や業者選定の誤り、そして現場管理の甘さが原因です。
とくに工場では、一般住宅よりも屋上面積や下地構造が複雑なうえ、生産ラインの停止リスクも伴います。そのため、防水工事におけるトラブルは経営に直結する重要課題といえるでしょう。
今回のお役立ちコラムでは「工場防水工事におけるトラブル未然防止のための実務ポイントと業者選定ガイド」について解説します。
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よくある工場防水工事のトラブル事例と原因
工場の防水工事では、複数の関係者や工程が絡むため、ミスや認識のズレによるトラブルが発生しやすくなります。以下に代表的なトラブルとその原因を紹介します。
工事後に雨漏りが再発するケース
防水工事の本来の目的は、建物への水の浸入を確実に防ぐことです。しかし、施工後1〜2年以内に再び雨漏りが発生するケースも珍しくありません。
その主な原因は以下のとおりです。
・防水層の厚みが設計基準に達していない
・既存防水の不完全撤去による層間剥離
・下地の湿気や膨れの処理不足
とくに見落とされやすいのが、下地の乾燥不十分による「内部結露」や「ふくれ」といった症状です。これらは施工直後ではなく、1〜2年後に目に見える形で表面化するため、工事直後は問題ないように見えても安心できません。
下地の水分含有量を計測するなど、目に見えないリスクに対しても丁寧な対応が求められます。
手抜き工事や管理不備による品質低下
工事の品質は、設計や材料だけでなく「現場管理」に大きく左右されます。
とくに注意すべき事例として以下のようなものがあります。
・下請け業者への丸投げによる施工品質のばらつき
・現場でのチェック体制が不十分で写真記録が残っていない
・雨天中の無理な施工による硬化不良
また、職人の熟練度や担当者の管理意識によっても結果は大きく異なります。現場の進捗確認を口頭のみで済ませている場合、何かあったときに施工証明ができないリスクもあります。工程写真の記録や第三者立会いによる中間検査の有無は、手抜き工事を防ぐ有効な手段です。
保証やアフターサービスのトラブル
防水工事において、施工後のトラブルでよく問題になるのが「保証」に関する内容です。
次のようなパターンが見受けられます。
・保証書が発行されていない、または口頭だけの説明だった
・保証期間内なのに「経年劣化だから対象外」と言われる
・そもそもどこに連絡すればいいか分からない
保証の範囲や内容が明文化されていない場合、いざという時に責任の所在が曖昧になり、管理者側が泣き寝入りせざるを得ない状況に陥ります。また、施工業者が倒産していたり、担当者が退職していたケースもあるため「施工会社の安定性」や「アフター対応体制」もあわせて確認しておくべきです。
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防水工事でトラブルを防ぐための実務チェックポイント
防水工事における失敗を防ぐには、契約前から施工後まで一貫して「確認」と「管理」の姿勢を徹底することが不可欠です。とくに工場や倉庫といった産業施設では、住宅と比べて施工規模が大きく、使用条件も厳しいため、事前準備や仕様確認の段階で差が出ます。
以下では、トラブルを未然に防ぐための具体的なチェックポイントを紹介します。
工法の選定と適切な下地処理の重要性
防水工法は一律ではなく、建物の構造や使用環境によって最適な方式が異なります。とくに工場においては「動線の多さ」「振動」「薬品の飛散」など特殊な条件を考慮する必要があります。
・ウレタン防水、シート防水、塩ビシート防水などの工法別の特徴理解
・既存防水層の撤去可否、重ね張りの適用条件の確認
・下地材の素材と状態に応じたプライマーや接着剤の選定
加えて、下地処理の精度が最終的な耐久性を左右します。下地のひび割れ、段差、含水状態を放置したまま防水層を施工すると、早期劣化やふくれの原因になります。
現場調査では「目視確認」だけでなく「含水率測定」「打診検査」などの手段を用いた下地診断が行われているかも要確認です。
契約前に確認すべき書類と仕様内容
トラブルの多くは「言った・言わない」の認識違いから始まります。契約前に確認すべき基本書類と、それぞれに盛り込むべき項目を明確にしておくことが大切です。
・工法、使用材料、層構成を明記した「仕様書」
・作業手順や日程を示す「工程表」
・保証内容、範囲、免責事項を明示した「保証書」
また「材料のグレード(JIS規格など)」「塗布回数や膜厚」「下地補修の範囲と方法」など、重要な技術要素が記載されているかどうかもチェックポイントです。これらは工事品質の基準となるため、不明瞭なまま契約に進むと、工事後に認識の違いが露呈しやすくなります。
施工中・施工後に必要な報告体制と記録管理
工事期間中の進捗や施工内容が「見える化」されているかどうかは、品質確保の重要な要素です。工場では生産スケジュールとの兼ね合いもあるため、現場との連携や情報共有が極めて重要になります。
・毎日の進捗報告(文章+写真)の提出体制
・中間検査の立会いや、その記録の保管義務
・完了報告書に施工写真と材料使用記録を添付
さらに、施工記録は工事完了後も「メンテナンスの履歴」として機能します。5年後、10年後の点検や再工事の際、記録があれば不具合の原因特定や保証判断がスムーズになります。写真や報告書が体系的に保存されている業者を選ぶことが、将来的なトラブル回避にもつながります。
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信頼できる防水工事業者を見極めるポイント
工場の防水工事では、単に「安い業者」や「早く施工できる会社」ではなく、長期的に安心できるパートナーを選ぶことが肝心です。トラブルの大半は業者選定の段階で回避できるため、契約前に見ておくべきポイントをしっかり押さえておく必要があります。
工場・倉庫など産業施設の施工実績があるか
防水工事業者の中には、戸建て住宅やアパートなどの小規模施工を中心とする会社も多く存在します。一方で、工場や倉庫といった大型施設には、次のような特徴的な配慮が求められます。
・施工面積が広く、複数班での同時作業が必要なケースが多い
・屋上設備や搬入路の制約、現場安全基準の厳格な対応
・防水だけでなく断熱・絶縁処理など複合的な知識が必要
したがって、過去に同規模の工場や倉庫での施工実績があるかどうかを確認することが重要です。特に「同業種(食品工場、物流倉庫など)」での実績があれば、業務影響を最小限に抑える提案力にも期待が持てます。
公式サイトや提案資料で具体的な事例が公開されている業者は、それだけでも信頼度が高いと判断できます。
担当者の説明力とリスクへの対応姿勢
担当者とのやりとりは、工事の成否を左右する重要な接点です。見積もりや提案内容をどれだけ丁寧に説明できるか、そしてリスクや不確定要素をどのように扱うかを見極めることが大切です。
・「ここは不明点があるので調査後に確定します」と明言できる誠実さ
・不具合の可能性を事前に伝え、その対処案も提示できるか
・質問に対して曖昧な回答やはぐらかしがないか
とくに注意したいのは「全部お任せください」「トラブルは起きません」と安易に断言するタイプです。実際の施工現場では、想定外の事態が発生することも多く、その際にどう対応するかが真の実力です。リスクを正直に伝え、対策案を用意してくれる業者こそ、信頼できるパートナーといえるでしょう。
保証内容・施工後対応の具体性
優良業者ほど「保証」と「アフター対応」について明確なルールと実績があります。形式的な保証書だけでなく、実際にトラブルが発生した場合にどう動いてくれるかまでを具体的に確認することが重要です。
・防水保証は何年か、その保証範囲はどこまでか
・年次点検や定期メンテナンスの体制があるか
・緊急時にすぐ連絡が取れる窓口が設けられているか
また、保証期間内でも「施工不良なのか経年劣化か」で判断が分かれるケースが多いため、事前に「保証の対象・免責事項」まで確認し、明文化された契約書類が交付されるかをチェックしておきましょう。施工後の連絡対応においても、会社としての組織力が問われるポイントとなります。
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信頼できる工場防水工事は段取りで決まる
防水工事のトラブルは、ほとんどが「準備不足」や「確認不足」によって発生します。見積もりや契約段階で曖昧なまま進めれば、あとで必ず歪みが出ます。逆に、工事前の段取りがしっかりしていれば、信頼できる業者との出会いや、品質の高い施工につながります。
とくに工場や倉庫のような産業施設では、操業スケジュールや安全管理の要件も複雑です。社内での要件整理から複数業者の比較検討、稟議資料の整備まで、発注者側にも準備と情報収集の努力が求められます。
「とりあえず早く直したい」ではなく「長期にわたり安心できる体制を整える」ことが、結果としてコストの最適化と設備の延命につながります。
工場・倉庫の外壁塗装・屋根塗装専門店ジャパンテック(株)のように、産業施設の特性を理解し、実務面でも丁寧な対応を行う業者をパートナーにすることで、防水工事はトラブルではなく価値ある投資となるでしょう。
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