工場の雨漏りは応急処置が勝負|被害拡大を防ぐ正しい初動と修理の判断基準

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工場内で雨漏りが発生すると、床が濡れるだけでは済みません。生産ラインの停止や電気設備の故障のほか、原材料や製品在庫の破損など、一度のトラブルが売上と信用に直結します。
近年、線状降水帯による大雨を含む短時間強雨など極端な大雨が、増加傾向なのも無視できません。「今まで大丈夫だった屋根・外壁」が突然限界を超えるケースも目立ちます。現場に呼ばれる立場から見ると「とりあえずバケツで受けて様子見」を繰り返した結果、次の大雨で被害が一気に拡大した例も見てきました。
そこで今回のお役立ちコラムでは、工場で雨漏りを発見したとき「最初の数分で何を優先すべきか」「現場でできる応急処置の範囲」「どのような状態になったら専門業者に連絡すべきか」をくわしくお話しします。
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工場の雨漏りが「すぐ動くべき」緊急トラブルである理由

工場の雨漏りは、一般住宅の天井シミとは性格が異なります。設備・配線・配管が高密度に配置されているため、少量の水でも影響範囲が広がりやすいからです。対応を後回しにすると、生産停止や品質トラブルに直結しかねません。
生産ライン・設備・在庫への影響
雨漏りは「生産リスク」に直結します。制御盤やモーターや各種センサーに水がかかると、誤作動やショートを起こしやすくなります。盤が防水仕様でも、ケーブル引き込み部や扉の合わせ目など弱点はあるのです。一度ラインを停止すると、生産ロスに加え、段取り替えや再立ち上げの手間も発生します。
在庫への影響も大きく、段ボール梱包の完成品が濡れると外観不良になりかねません。食品・医薬品・精密機器などでは一部に水濡れの疑いがあるだけで、社内基準によっては、ロット全体の廃棄が出てくる場合もあります。
原材料の湿気は品質ブレの原因です。工場の雨漏りは「建物の老朽化」ではなく、「売上と信用に直結するトラブル」と言えます。
感電・建物劣化など二次被害のリスク
雨漏りにより、感電やショート火災のリスクが高まります。配電盤やケーブルラックの上部から漏水しているのに運転を継続すると、端子や母線の腐食が進みます。
建物への影響も見逃せません。天井裏や外壁内に水が回ると、断熱材の性能低下や鋼材・アンカーの腐食、そのほか、コンクリート内部の鉄筋サビが進行します。外装仕上げの裏側で剥離や浮きが進めば、将来的なタイル剥落やモルタル落下の危険性も高まるのです。
参照:気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
雨漏り発見直後の安全確保と応急処置の手順

水滴や天井シミを見つけたとき、最優先は応急処置ではなく「安全確保」です。濡れた床と通電中の機器がある空間だと、感電・転倒・墜落のリスクが高まります。ここでは、雨漏りを見つけてから最初にしたほうがいいことと、応急処置の基本をお話しします。
立入禁止・電源停止など安全確認の基本
最初に行ったほうがいいのは、漏水範囲の把握と立入制限です。床が濡れている範囲にコーンやポール、テープなどで区画を設けます。通行や台車・フォークリフトの侵入を止めるのも重要です。濡れた床をモップで慌てて拭くより「人を近づけない」ほうが事故防止の面では優先度が高いと言えます。
次に、漏水が配電盤・制御盤・動力盤・サーバーラックなどの近くかどうかを確認します。近くなら、電気主任技術者や保全担当と連携し、対象系統の停電の検討も必要です。
水がかかった機器を「とりあえず動かして様子を見る」判断は避けたほうがいいでしょう。脚立を使った高所作業も、濡れた床の上では転倒リスクが高いため、安易には行わないほうがいいのです。
室内側での水受け・養生と「やってはいけない応急処置」
安全確保後、室内側での水受けと養生に移ります。バケツやコンテナを真下に置くだけでは、少し位置がずれただけで水が床に落ちるからです。ブルーシートの四隅を少し持ち上げ、中央に向かって勾配をつけ、その中央にバケツを置きます。落ちる位置が多少動いても受け止めやすくなるからです。
設備の養生は「覆う」より「屋根をかける」イメージです。機械や制御盤の上にシートをかぶせ、端部から水が外側へ流れ落ちるようにかけます。
シートを機器の裏側に巻き込むと、水を内部に誘導してしまう場合があるため避けましょう。床に溜まった水は、排水口やピットの方向へモップ等で誘導し、広がらないようにするのが重要です。
一方で「雨が降っている最中に屋上へ上がる」「老朽化したスレート屋根の上を歩く」といった行為は、踏み抜きや墜落の重大事故につながります。高所作業・屋根上作業は、保護具・足場・保険を備えた専門業者に任せたほうがいいのです。
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現場で動くための初動チェックリスト

初動対応をしたら以下の5ステップに移ります。
安全確保:濡れた床をテープやコーンで区画し、通行・車両の侵入を止める。配電盤近くなら電気担当者と連携して必要系統の電源を落とす
守る対象の優先順位付け:感電リスクのある電気設備、高価な生産設備や完成品、高品質在庫の順に「守る順番」を決める
室内側での水受け・養生:ブルーシートとバケツなど水の通り道をコントロールし、床に広がらないようにする。高所や屋根上には原則上がらない
写真・メモによる記録:漏れている位置、周囲の設備・在庫、床の濡れ具合を写真で残し、「いつ・どのような雨の強さか」をメモ
社内共有と相談準備:影響を受けたラインや、設備を整理して共有。写真・メモ・建物情報をセットにする。これがそのまま、専門業者への説明資料になる
応急処置後に考えるべき修理方針と業者への相談タイミング
バケツや養生で一時的にしのげても、それはあくまで「時間稼ぎ」です。防水層や屋根・外壁の弱点を直さないと、次の大雨で同じことが繰り返されます。ここでは原因別の修理イメージと、「どこまでが応急処置」「どこから専門業者に任せるべきか」の目安を整理します。
原因別の修理イメージと「部分補修」と「改修」の境目
工場の雨漏り原因は多岐にわたります。
- 折板屋根のボルト周りや重ね目のシーリング劣化
- 屋上防水のひび割れ・膨れ
- ALC外壁の目地切れ
- サッシ周りのシール不良
- 配管・ダクト貫通部の処理不良など
周辺の防水や外装材が健全で、特定の継ぎ目やひびだけが原因と判断できる場合、シーリングの打ち替えや局所的な板金補修で対応できることもあります。一方、屋上防水全体にひび・膨れが見られる、折板屋根のサビや穴あきが広範囲、目地シールが建物全体で痩せているといった場合は慎重な判断が必要です。部分補修を繰り返すより、防水更新や屋根改修を計画的に実施した方が、長期的にはコストを抑えられるケースもあります。
判断のポイントは、「一か所の問題か」「系統全体の劣化か」です。通常の雨でも漏れるようになってきた、別の場所からも次々と漏れ始めたといった状況は危険です。建物外皮全体で防水性能低下の可能性を考えた方がいいでしょう。
応急処置はあくまで「時間稼ぎ」|今すぐ専門業者に連絡すべきケース
どのような状態になったら「様子見ではなく今すぐ専門業者へ連絡すべきか」。目安として、次のようなケースは、応急処置だけで済ませず、早期の原因調査と恒久対策を検討した方がいいでしょう。
- 一度でも配電盤・制御盤・サーバールーム近傍で雨漏りが発生した
- 同じ場所、またはその近くで2回以上雨漏りが起きている
- 通常の雨でも漏れるようになり、大雨のたびにバケツや養生が増えている
- 屋上防水や屋根材が、築年数・環境から見て耐用年数に近づいている
これらに当てはまる場合、応急処置を繰り返すほど、設備停止・在庫廃棄・人的災害のリスクが積み上がります。工場側でできるのは「安全確保」と「被害拡大防止」までと割り切りましょう。原因調査と恒久対策の立案は、工場・倉庫の雨漏りに実績のある専門業者に任せるのが現実的です。
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FAQ|工場の雨漏り対応についてよくある質問

工場の雨漏りは「とりあえず様子を見る」判断が、結果的に生産停止や設備トラブルを招くケースが少なくありません。ここでは、工場・倉庫の管理者様や保全担当者様から実際によく寄せられる質問を整理し、初動判断と対応の目安を明確にします。
Q.雨漏りが一度止まった場合でも、業者に相談すべきですか?
A.はい、相談すべきです。一時的に止まった雨漏りでも、防水層や屋根・外壁の弱点が解消されたとは限りません。特に短時間強雨や風向きによって再発するケースが多く、「次の大雨で再発する」可能性を前提に考える必要があります。止まっている間に原因調査と対策方針を整理することで、突発的な生産停止リスクを抑えられます。
Q.応急処置だけを繰り返しても問題ありませんか?
A.おすすめできません。応急処置はあくまで被害拡大を防ぐための時間稼ぎです。バケツや養生で対応し続けると、設備や在庫へのリスクが蓄積し、結果として修理費用や損失額が大きくなる傾向があります。同一箇所での再発や、雨のたびに養生が増えている場合は、恒久対策への切り替えを検討すべき段階です。
Q.工場の稼働を止めずに調査や修理は可能ですか?
A.条件次第で可能です。工場・倉庫の雨漏り対応に慣れた業者であれば、稼働ラインを避けた調査計画や、休日・夜間を含めた工程調整が可能な場合もあります。ただし、安全確保が最優先となるため、漏水位置や電気設備との関係によっては一時停止が必要になることもあります。早めに相談するほど、選択肢は広がります。
被害拡大を防ぐ最短ルートへ|ジャパンテックにご相談ください

工場の雨漏りは「止まっているかどうか」ではなく、「次に起きたとき、事業にどれだけ影響するか」で判断すべきトラブルです。生産ライン、電気設備、在庫、従業員の安全。どれか一つでも影響を受ければ、被害は想定以上に膨らみます。応急処置で時間を稼いだあとは、原因を特定し、再発しない対策を講じることが重要です。
ジャパンテック(株)では、工場・倉庫特有の構造や稼働状況を踏まえた雨漏り調査と修理提案を行っています。単なる部分補修にとどまらず、今後の使用年数やBCPの観点も含めた現実的な判断材料をご提示します。写真やメモが揃っていれば、初期相談もスムーズです。
「まだ大丈夫」と判断してから被害が拡大するケースを、私たちは数多く見てきました。被害が小さい今こそ、最短でリスクを減らす選択が可能です。工場の雨漏りに不安を感じた時点で、問い合わせフォームからのご相談、メール、電話でのご相談、ショールームへのご来店など、ご都合のよい方法でジャパンテックまでご連絡ください。事業を止めないための初動判断を、私たちがサポートします。
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