屋根遮熱+内張りダブル工法で工場はどう変わる?W遮熱の効果と導入メリット
春日部市、越谷市、さいたま市の工場を中心に外壁塗装工事・屋根塗装工事、リフォーム工事を専門にしている
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代表取締役の奈良部です!
工場に遮熱塗装や遮熱シートの導入を検討中の皆さま。どちらを採用すべきか悩んでいる方も多いと思いますが、どちらも導入すれば大きな効果を得られますのでオススメです。
今回のお役立ちコラムでは、遮熱塗装と遮熱シートの特徴や仕組み、どちらも取り入れるダブル工法を実施した場合のメリットなどを詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
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遮熱塗装とは|効果や仕組み・デメリットや注意点
遮熱塗装とは建物の屋根や外壁の表面に施すことで、太陽光に含まれる熱エネルギー、とくに赤外線(近赤外線)を反射し、建物内部への熱の侵入を抑えるための塗装工法です。
一般的な屋根塗装は防水性や防カビ性、防錆製などの維持・改善といった機能を持ちますが、遮熱塗装では更に熱対策(熱中症対策)の機能が加わります。近年の日本の夏は猛暑日が増えており、工場や倉庫・住宅・学校など幅広い建物で導入が進んでいる印象です。
とくに工場は屋根や外壁が金属製であることも多く、断熱材がない場合もありますので、遮熱塗装の恩恵は大きいでしょう。
遮熱塗装の仕組み
遮熱塗料には、特殊な顔料や無機成分が配合されており、太陽光の中でも建物を温めやすい波長域(とくに780~2500nmの近赤外線)を効率よく反射します。一般的な塗料の場合、暗い色や濃色ほど赤外線を吸収しやすく表面温度は高くなりますが、遮熱塗料を使えばたとえ濃い色を選んでも、通常の塗装に比べて温度上昇を抑制できるのもポイントです。
遮熱塗装の効果
屋根の表面温度は最大で10℃~20℃程度ほど下がり、周囲の気温上昇を和らげ、都市部で問題となっているヒートアイランド現象の対策にも貢献するでしょう。
建物内部の温度上昇も2度~3度ほど抑えられ、とくに夏場の体感温度を下げる効果が期待できます。エアコンの設定温度を下げすぎる必要がなくなり、快適性が向上するでしょう。
また、冷房負荷が軽減されることで電気代を節約できます。とくに広い屋根を持つ工場や倉庫、商業施設などでは効果が大きくなるでしょう。
屋根や外壁の温度が下がると、熱膨張や劣化の進行が緩やかになります。建材や防水層の寿命が延びることにつながるため、工場の長寿命化やメンテナンス頻度を減らす効果も期待できるでしょう。
遮熱塗装のデメリット・注意点
遮熱機能は夏場に活躍しますが、冬に太陽熱を積極的に取り込みたい地域では逆に暖まりにくくなる場合があります。また、遮熱性能は塗料の品質や施工精度に左右されるため、どんな塗料や業者を選ぶかも重要です。
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遮熱シートとは|効果や仕組み・デメリットや注意点
遮熱シートとは、建物や施設の屋根・壁・天井・窓などに施工することで、太陽光や外気から伝わる熱の侵入を防ぐために使われる建材です。主にアルミニウム蒸着シートやアルミ箔シートなどが代表的で、熱の「反射」によって温度上昇を抑えます。
遮熱シートの仕組みは、断熱材のように熱を「ため込む(遅らせる)」のではなく、そもそも熱を建物に入れないという考え方に基づいているのが特徴です。夏場の工場の屋根裏や室内の温度上昇を抑える効果が高く、省エネ対策や快適性の工場に向いているでしょう。
遮熱シートの仕組み
遮熱シートは、アルミニウムなどの高反射率素材を表面に施しており、太陽光に含まれる赤外線(放射熱)を反射します。通常の屋根や壁材は日射を吸収して高温になりますが、遮熱シートを施工することで、屋根裏や壁内への放射熱の侵入を大幅に低減できるでしょう。
遮熱シートの効果
室内温度が上がりにくくなるため、工場のエアコンへの負荷が軽減され、電気代の削減につながります。大規模の工場や倉庫のように大空間を冷房する場合は、とくに効果が大きくなるでしょう。
また工場の屋根材や外壁材の温度が下がることで、熱による膨張・収縮が抑えられ、防水層や塗膜の劣化スピードが緩やかになります。遮熱シートの中には通気性を持たせたタイプもあり、壁内や屋根裏の結露を防ぐ効果も期待できるでしょう。
遮熱シートのデメリット・注意点
アルミニウム層が酸化したり汚れたりすると反射性能が低下します。屋根裏など湿気が多い環境では注意が必要です。また、遮熱シート自体の性能がどんなに高くても、適切に設置できなければ効果は半減します。遮熱シートの扱いに慣れた業者に依頼しましょう。
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ダブル工法(屋根遮熱+遮熱シート)で施工するメリット・効果
遮熱塗装のみ |
・屋根が熱くならない。 ・屋根裏の空気温度が下がる。 ・外皮側対策としてまず有効。 |
遮熱シートのみ |
・屋根は熱いままでも、室内への放射が減る。 ・屋根材の蓄熱・伝導は残る。 |
ダブル工法(屋根遮熱+遮熱シート) |
屋根を冷やしつつ放射を遮るので、ピーク時の体感と負荷を最も下げやすい |
遮熱塗装(屋根表面)は、太陽光、とくに近赤外線を反射して屋根そのものの温度上昇を抑えます。その一方で遮熱シート(室内側)は、屋根裏から室内へジリジリと照らされるような放射熱を大幅にカットしてくれるでしょう。
熱の侵入方法は、放射・伝導・対流の3つですが、ダブル工法では全ての経路にアプローチできるため、相乗効果が大きくなります。
工場にダブル工法(屋根遮熱+遮熱シート)を導入する7つのメリット
工場にダブル工法「遮熱塗装+遮熱シート」を導入すると、住宅以上に大きな効果が得られるといわれています。なぜなら、工場の屋根は金属製(折板屋根や波型スレートなど)が多く、広い面積で強い日射を受けるからです。金属は熱伝導率が高く、屋根表面温度が70~80℃に達し、内部に莫大な放射熱・輻射熱を与えますが、「遮熱塗装+遮熱シート」を導入すれば、過ごしやすくなるでしょう。
室内温度の低下による快適性向上
金属屋根の工場では、夏場に室温が40℃を超えることもあります。遮熱塗装と遮熱シートの併用により、5~10℃程度の室温低下が期待できるでしょう。とくに天井付近や2階の作業場ではジリジリと照りつけるような感覚が減り、従業員の体感温度が和らぎます。作業員の熱中症リスクが低減し、安全性・労働環境改善につながるでしょう。
エアコンへの負荷軽減と電気代の節約
工場は大空間を冷やすためにエアコンへの負荷が大きいといわれています。遮熱対策によって屋根から侵入する熱を削減できれば、エアコンへの負荷を大きく軽減するとともに、電気代の節約にもつながるでしょう。
従業員の生産性・労働効率の向上
室温が1℃下がると作業効率が数%改善するともいわれます。暑さによる集中力低下や作業ミス、熱中症による離脱を防ぐことで、安定した生産体制を維持できるでしょう。作業環境改善は、求人や人材定着の観点からも企業価値を高めます。
設備・製品の品質保持
高温環境では機械のオーバーヒートや故障が増加します。遮熱により室温が下がることで、機械・電気設備の安定稼働が可能になるでしょう。また温度変化に敏感な原料や製品(食品・薬品・化学品・精密機器など)は、保管時の品質劣化を抑えられます。
建物寿命の延長
遮熱塗装で屋根表面温度が下がると、熱膨張・収縮の繰り返しが緩和され、屋根材や防水層の劣化スピードが遅くなります。遮熱シートによって屋根裏や梁の温度負担も軽減され、建物全体の耐用年数延長につながります。
環境・CSRへの貢献
工場の消費エネルギー削減はCO₂削減にも直結し、SDGsや省エネ法対策にも有効です。
地域への環境負荷(ヒートアイランド現象)を抑制する効果もあり、CSR活動の一環としてアピールできるでしょう。
工場の暑さ対策はダブル工法!工場・倉庫専門のジャパンテックにご相談ください
今回のお役立ちコラムでは、屋根遮熱塗装と遮熱シート内張りを組み合わせた「ダブル工法」が、工場における暑さ・電気代・生産性の課題を総合的に解決できることを解説しました。屋根表面の温度上昇を抑える遮熱塗装と、室内に届く放射熱を反射する遮熱シートを併用することで、室温が5〜10℃下がり、電気代の節約や設備の安定稼働、従業員の作業効率改善といった効果が期待できます。
また、屋根材や防水層の劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばすメリットも見逃せません。さらに、エネルギー消費削減によるCO₂削減効果は、CSRやSDGsへの取り組みとしても企業価値向上に直結します。
工場・倉庫の外壁塗装・屋根塗装専門店ジャパンテック(株)では、豊富な施工実績と専門知識をもとに、最適なダブル工法プランをご提案いたします。まずはお気軽に、問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール・電話でのご相談、またはショールームでのご相談にて、効果や施工方法を直接ご確認ください。快適で省エネな工場環境づくりを、ぜひジャパンテックと一緒に実現しましょう。
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