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工場の床材|塗床にするメリットと塗床の種類

工場の床材|塗床にするメリットと塗床の種類

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工場のメンテナンスは、外側ばかりではなく「内側」にも対応箇所があるということを忘れてはいけません。特に、しっかりとメンテナンスを施して安全を確保するためにも「床」の状態は正常に保つことが重要です。

工場の床で必要になるのが「塗床」と呼ばれる、滑りにくく弾力性を持った、防水性も高い状態を維持するための対策です。これをおろそかにしてしまうと、多くのトラブルの原因になってしまうでしょう。

そんなことにならないためにも、しっかりとメンテナンスできるように心がけてください。

今回のお役立ちコラムでは「工場を塗床でメンテナンスするメリットと種類」についてご紹介したいと思います。

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塗床とは

塗床とは

「塗る」という文字が使われていますが、塗装と塗床では全く意味も工法も異なるため、塗装業者であれば誰でも対応できる工事ではありません。ここをしっかりと理解しておいてください。

工場メンテナンスを手掛けている業者の中でも、床だけは別業者に外注するということは少なくないのです。

塗床とは、強度と弾性に富んだ膜を何重にも合わせることで、工場の足元を安全な状態にするために必要な工事を指します。

あまり塗床を目にしたことがないと感じる場合は、工場ではなく「総合病院」の床を思い出してみてください。多くの場合、ストレッチャーを走らせても滑らないように、また摩耗しないように塗床を採用しているはずです。

さらに、各施術室へのルートのラインが引かれていることもあります。一般外来エリアではラインまでは引いてないかもしれませんが、レントゲン室やMRI室、CTルームなどへの導線は案内用ラインが入っていることが多いです。

塗床は、床の色によって耐久性を発揮する内容も違うということを覚えておいてください。

どんなメリットがある?

どんなメリットがある?

コンクリート打ちっぱなしではなく、塗床にすることにはいくつかの大きなメリットが存在します。なぜ塗床が求められるかを理解した上で、メンテナンスの重要性を考えてみてください。

耐久性アップ

コンクリートのままだと、どうしても摩耗してしまい「凹み」や「割れ」が発生してしまうのです。特に、リフトのような重量機器が移動するような工場の場合、この特性が顕著に出てしまいます。

また、薬品工場ではコンクリートを溶かしてしまう酸性薬剤を使用することもあるため、適切な防護幕がないと床に大きなダメージが加わってしまうのです。

塗床を施すことで、これらを回避するという役割があります。

耐荷重性能アップ

コンクリートは、耐荷重以上の重さが加わると割れてしまいます。完全な我とならないまでも、無数にひび割れが走ってしまい、脆い状態では安全性の確保は難しいでしょう。

塗床を施すと、それらの症状を抑えることができるのです。塗床の膜があるからこそひび割れが見えないという点もありますが、塗床の弾性によってひび割れそのものを防ぐこともできるというのが非常に大きなメリットとなります。

発塵防止

コンクリートは摩耗してしまうため、消耗した部分は粉塵化してしまいます。これは静電気を帯びてしまい、発火性のある薬剤を使用しているような場合には非常に危険な状態となってしまうのです。

また、食品工場のように清潔空間が必要な場合には、発塵性は非常に好ましくない状態になるため、塗床にして発塵を抑えるのです。

作業効率アップ

コンクリートのままの床面では、マーキングしたとしても摩耗することで目印がなくなってしまいます。また、足元のグレーの床面は視認性も悪く、遠近感が掴めないというケースも少なくありません。

その点、塗床にすることで床面の視認性が上がり、マーキングもしっかりと残るというのが塗床の非常に大きなメリットといえます。

機能性付与

塗床は、どんな膜が張っているかによって機能性を変化させることができます。

  • 導電性
  • 帯電防止性
  • 防塵性
  • 耐熱性
  • 防水性
  • 耐油性
  • 防滑性

塗床の種類を変えることで、工場の特性に合った特性を持たせられるのです。

美観アップ

摩耗してしまったコンクリート床では、どれだけ清掃しても平滑な状態は戻ってきません。また、汚れが目立つようになってしまうと、見た目にも美しくありませんので、補修しなければならないと焦ってしまうでしょう。

塗床であれば、そもそも大きな汚れが発生しづらく、汚れている部分は清掃もしやすくなります。廃油が溢れて色が染み付いてしまう心配もないので、美観維持には非常に効率的です。

塗床の種類

塗床の種類

塗床と一括りにしていますが、その種類は多岐に渡るのでそれぞれの特性についておきましょう。基本的には業者に任せて構わないでしょうが、もし場所ごとに対応する作業が異なるという場合には、それぞれに適した塗床の種類を選びたいものです。

それら全てを業者に任せてしまうと、万が一違う種類で対応されてしまった時に困ります。本来薬剤を使用する場所に、耐薬性に弱い材質を使われてしまうようなことがないように、しっかりと事前の打ち合わせで「使用する種類」を指定できれば、トラブルも発生しづらくなるでしょう。

厚膜タイプ

塗床の厚みが0.8mm以上の暑さを持つ仕上がりのことを「厚膜タイプ」と呼びます。何層にも塗り固められた塗床は、非常に耐久性の高い状態で仕上がるため、上を重量物が移動するような工場であっても安心して作業することができるのです。

厚膜タイプは、全ての樹脂タイプにも存在します。コテ塗りで使用するのが厚膜タイプです。

エポキシ樹脂

エポキシ樹脂は、衝撃に強く摩耗しづらいというのが大きな特徴になります。また、薬剤による影響も受けづらいため、薬品工場では主に用いられている塗床です。

工場以外では「病院」や理系大学等の「理科実験室」の床で大活躍しています。

硬質ウレタン樹脂

硬質ウレタン樹脂は比較的コストを抑えられる塗床で、耐衝撃性と耐薬品性に優れている塗床です。この「コストに優れている」という特性上、公立の小学校や中学校の理科室で採用されやすいです。

また、コンクリートのクラックをカバーする効果として「追従性」と呼ばれる柔軟度を発揮してくれるので、劣化した施設の床面をカバーする際にも非常に重宝するでしょう。

水性硬質ウレタン樹脂

非常に多くの特性を持っており、清潔な状態が必要な工場では水性硬質ウレタン樹脂を使用した塗床が好まれます。

  • 耐熱性
  • 耐水性
  • 抗菌性
  • 耐酸性
  • 耐アルカリ性
  • 耐油性
  • 耐アルコール性

これらに対する耐久性を発揮してくれるので、食品工場ではこの上なく大活躍しています。また、滅菌状態が必要なバイオ工場などでも使用されている塗床です。

メタクリル酸樹脂(MMA)

あまり聞きなれない「メタクリル酸樹脂」という材質の塗床ですが、耐酸性と耐アルカリ性に非常に優れていて、強酸性・強アルカリ性の薬剤を使用するような工場ではこのメタクリル酸樹脂を使用した塗床を使用しています。

例えば、王水を使用して基盤や電気配線を溶かして再生させるような工場の場合、非常に強度のある床が必要になるため、メタクリル酸樹脂が好まれているのです。

施工時には非常に強い臭いが出るため、メンテナンス時は臭気を抑えたタイプを使用しますが、強度と臭気は比例して強くなるイメージがあります。

ビニルエステル樹脂

エポキシ樹脂以上の耐薬品性に優れた床を必要とする「実験室」などでは、ビニルエステル樹脂を使用した塗床を選ぶことがほとんどです。再生工場の床を対応する際にも好まれます。

ただし、近隣へ注意喚起が必要なレベルで強い臭気を放ちながら効果するという特性があるため、メンテナンス時にこの塗床を選ぶということはあまりないかもしれません。その周期の強さと同様に、耐久性は非常に優れています。

塗床にする際の工期や費用

工場の塗床工事の費用は、1平方メートルあたり4,000円~2万円程度です。塗料の単価や施工費、施設の広さ、下地の状態、施工条件などによって異なります。

塗料の単価

塗料の種類によって単価が異なります。たとえば、エポキシ樹脂は4,000~13,300円、ウレタン樹脂は4,500~17,000円、アクリル(メタクリル)樹脂は8,000~22,000円程度です。

塗料の厚みによっても単価が異なります。一般的に、塗料の厚みを2倍にすると、単価も2倍程度まで高くなります。

施工費

施工費は、下地の状態や現場の状況によって異なります。表面だけを対応すれば良いだけなら比較的安く終わりますが、下地から修正が必要なケースでは高くなります。

施工期間は、下地処理の有無、床の状態の良否、その他施工条件や環境にもよります。例えば、ある程度施工期間を確保しながら、注意を払いながら対応できるような現場であれば、ミスが発生しないように時間をかけて対応するのが一般的です。

しかし、広範囲を短期間で対応しなければならないというような場合、一度に全ての範囲を対応するのか、複数回に分けて対応するのかというような方法を取ることもあるのです。

比較的柔軟な対応はできるものの、総工事期間が長くなることもあります。

【ジャパンテックの塗床施工】工場床材のプロフェッショナルが最適な提案をいたします

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工場の床材における塗床工事は、単なる床面の保護以上に重要な役割を果たします。耐久性の向上、耐荷重性能の強化、発塵防止、作業効率の向上など、工場の安全性と生産性に直結する重要な要素となっています。

塗床には、エポキシ樹脂、硬質ウレタン樹脂、水性硬質ウレタン樹脂、メタクリル酸樹脂、ビニルエステル樹脂など、様々な種類があり、それぞれが異なる特性を持っています。工場の用途や環境に応じて最適な材料を選択することが、長期的な性能維持には不可欠です。

工場・倉庫の外壁塗装・屋根塗装専門店ジャパンテック(株)では、豊富な施工実績と専門知識を活かし、お客様の工場に最適な塗床材と工法をご提案いたします。下地の状態確認から施工後のメンテナンスまで、一貫したサポート体制で安心と信頼の塗床工事をお約束します。

工場の塗床工事をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。お電話、メール、問い合わせフォームでのご相談を随時承っております。また、実際の施工事例やサンプルをご覧いただけるショールームへのご来店も歓迎しております。経験豊富な専門スタッフが、貴社の工場に最適な塗床材と施工方法をご提案させていただきます。


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