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工場の結露問題|結露の発生するメカニズムと対策方法

工場の結露問題|結露の発生するメカニズムと対策方法

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工場の中で、比較的大きな問題を発生させるにもかかわらず、あまり重視されない問題点というものがあります。それが「結露」です。室内と認識できるような場所で発生している結露であれば、ある程度気にかけることもできるのですが、半屋外のような環境の場合、結露が発生していても大きな問題として捉えられない傾向が強いです。

そのような状況が続いてしまうと、最終的には多くのトラブルが発生するため、しっかりと対策を講じておく必要があるということは理解しておいてください。

今回のお役立ちコラムでは「結露が発生するメカニズムと対策方法」についてご紹介したいと思います。

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なぜ結露が発生する?

まずは結露が発生する原理を考えてみましょう。ここがわかっていないと対策の仕方がわかりません。

結露は、中と外の「温度差」によって発生する症状です。しかも「冷える瞬間」に水滴が付着するということを覚えておきましょう。温められて結露するということはありません。空気が冷えることで、分散していた空気中の水分が集まることで結露として現れるのです。

つまり「暖かければ結露は発生しない」ということになります。夏場に結露しているような場合、室内が冷えているはずです。決して暑い室内と暑い屋外では結露は発生しません。

この「結露の発生条件」を理解しておくと、対策方法が少し見えてきます。

結露の対策方法

結露の対策方法

実際に結露が発生してしまった場合、単純な解決方法としては「拭き取る」という方法があります。しかし、1日に何度も拭き取り作業をするのは難しい上に、場内作業中に結露対策に走り回るのは難しいでしょう。

だからこそ、拭き取り以外の対策方法を考えなければならないのです。

結露対策に有効な方法というのをいくつか考えてみましょう。

定期的な換気

結露が発生するのは「中と外の温度差」だと先ほどご説明しました。これをかなりざっくり言ってしまうと「温度差がなければ結露にはならない」ということになります。事実、夏場に中も外も暑い状態が維持されていれば結露が発生しないことがわかっています。

そして、これは冬の寒さに対しても同じことが言えるのです。

室内が屋外と同じように寒い状態を維持しているような場合、温度差がないので結露にはなりません。作業環境としては劣悪といえますが、コストもかからず単純に窓を開放するだけで結露を解消できるのでお手軽だといえます。

ただし、場内にいる作業者にとっては「最悪な環境」となるでしょう。

そのため、常時開放するのではなく、定期的に換気をすることで温度差が大きくならないようにするわけです。これであれば、そこまで寒い状態で作業しなければならないわけではなくなります。

換気扇を稼働させて、暖かい空気を外に排出するというのも良いでしょう。とにかく「室温を下げる」方向で換気すると結露の発生を抑えられるということです。

シーリングファンによる空気循環

結露が発生するということは、空気中の水分が集まりやすい状況にあることを意味しています。これは、閉鎖されている空間で起こりやすい状況です。そのため、通常の換気とは少し考え方を変えて対策する方法を考えてみましょう。

閉鎖空間というのは、空気の動きがほとんどありません。そのため、空気を動かすことで水分が1箇所に溜まりづらい状況を作るのです。それを可能にするアイテムが「シーリングファン」です。

単純に換気扇を回すのとは異なり、暖かい空気を外に排出するわけではないため、作業環境に悪影響を及ぼしづらくなります。暖かい空気を室内に残したまま、空気を循環することで結露の発生を抑えることができるのです。

シーリングファンを設置するには、設置場所の強度が必要になりますが、工場は基本構造が強固なので、この点は心配無用でしょう。

問題は「導入コスト」と「耐用年数」です。選んだシーリングファンによっては、短期間で耐用年数を迎えてしまう可能性もあります。価格だけで選ばないようにすることをおすすめします。

断熱塗装で気温差を抑える

中と外の温度差を抑えるには、一般的に「断熱構造」が重要と考えられます。窓ガラスであれば「ペアガラス」を導入したり、壁面であれば「断熱材」を充填することで温度差が発生しづらい状況を作り出すのです。

しかし、工場の断熱構造を作り直すのは非常に難しいため、すでに建築されている建物では断熱対策が難しくなるように感じます。

それを「断熱塗装」によって対策できるということを覚えておいてください。

遮熱塗料は有名になりましたが、断熱塗料があるという情報はあまり出回っていません。実は、断熱性を発揮できる塗料もあるのです。

結露防止塗料による外壁塗装と屋根塗装

古くから行われている方法ですが、壁面や天井部分の結露に関しては「結露防止塗料」を使用することで対策ができます。ただし、結露が発生しないのではなく「結露した水滴を表に出さない」という特性を持った塗料なので、根本的な解消にはならないということは覚えておいてください。

結露はするものの、目に見えないので発生した事実に気づくことなく過ごせるということです。

除湿機の設置

換気は寒いから嫌。シーリングファンは導入コストと設置が大変。塗装工事はかなり高額なメンテナンスとして知られている。そのため、結局結露を見て見ぬふりをするのが最も早いと考えてしまうかもしれません。

しかし、結露の根本的な原因は「空気中にある水分」だということを忘れないでください。これを抑えることができるのであれば、多少温度差があっても結露の発生を抑えることができるのです。

今できる最も効率的な方法としては「除湿機で湿度を抑える」ということです。これだけで結露対策は非常に効率的に実施することができるでしょう。

結露による被害

結露による被害

結露が発生すると、多くのトラブルが発生してしまうということを覚えておいてください。中には場内を完全にリフレッシュしなければならないケースも出てくるので、結露対策の重要性を考えて見てください。

カビ発生

物流倉庫でも多くの問題の原因となるのが「カビの発生」です。工場であれば、カビによって製品に問題が発生するということもあるでしょう。製薬工場ではカビの発生なんて自体はあってはならないことです。もちろん、食品工場でも同様です。

カビによって作業環境が侵されてしまうと、完全に除去できるまで作業できなくなってしまうような業種もあるので、結露はしっかりと対策しなければならないということを忘れないでください。

ダニ発生

結露で水分が確保できると感じると、ダニが発生しやすくなってしまいます。これは主に食品工場で大きな問題になってしまうでしょう。下手をすると工場閉鎖ということも十分にあり得ます。

多くは動物によって持ち込まれるものですが、結露が発生しないだけでダニの繁殖自体を抑えることにもつながるため、結露対策が必要なのです。

床の水濡れ

結露による問題の中に「ケガ」という部分が出てきます。結露するだけで怪我をするわけがないと考えるかもしれませんが、思わぬケガの原因が「床の水濡れ」だとしたらどうでしょう。

工場の多くは塗床になっているため、乾燥した状態であれば防滑性能が発揮されます。しかし、水に濡れた塗床は非常に滑りやすくなります。その結果、作業中に濡れた場所を踏んでしまい、大怪我を負う可能性が出てきてしまうのです。

サビ発生

結露は水分です。水分と金属が触れ合う部分では、基本的に「サビの発生」に注意しなければなりません。取れだけ塗装をして保護していたとしても、鉄はサビやすい材料ですので結露との相性は最悪です。

サビづらい金属材料を使用する場合、建設コストが大きく変わってしまうでしょう。そのため、材料を変化させるよりも結露対策に力を入れる方がコストパフォーマンスでも優れているということです。

漏電

大した水分ではないからといって、軽く見てはいけないのが結露です。発生する場所によっては、完全にシステムダウンするような「漏電」が発生する可能性すらあるということを覚えておきましょう。

最近では、多くのデータをクラウド上で管理することも多くなっていますが、大事な研究データや社外秘の情報などは、今でもローカルで管理するのが一般的です。その際、漏電によるシステムダウンのせいで大切な情報が失われてしまう可能性があるということを理解しておきましょう。

コンセントの中で結露が発生することもあれば、ブレーカーの中で発生することもあります。埃に水分が溜まってしまい、室内の結露が対処し終わった頃に漏電が発生する可能性も考えられます。

建材の腐食

結露が水分だということがわかっていると、いくつかの致命的な問題の発生源になるということがわかってくると思います。

  • カビの発生
  • 害虫の発生
  • 汚れや埃の付着
  • サビの発生
  • 漏電

これらはここまでご紹介した問題ですが、ここまで説明したもの以外にも以下のような問題が発生する可能性があるのです。

  • 内壁の石膏ボードの水没
  • 照明器具の水濡れ
  • 構造材の腐朽
  • クロスの剥がれ
  • 早朝の凍結

水分は、多くのトラブルの発生源だということを忘れずに、しっかりと対策が必要だということを理解しておいてください。適切な対応が講じられないと、必ず問題が発生します。

【ジャパンテックの結露対策】工場の安全と品質を守る確かな技術でサポート

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工場における結露問題は、単なる水滴の発生以上に深刻な影響をもたらす可能性があります。カビやダニの発生、床の滑り事故、金属のサビ、漏電事故、建材の腐食など、生産性や安全性に関わる様々なリスクが潜んでいます。

結露の発生メカニズムは、室内外の温度差によって空気中の水分が冷やされることで発生します。この問題に対しては、定期的な換気やシーリングファンによる空気循環、断熱塗装、結露防止塗料の活用、除湿機の設置など、様々な対策方法があります。しかし、工場の規模や用途、環境条件によって最適な対策は異なってきます。

工場・倉庫の外壁塗装・屋根塗装専門店ジャパンテック(株)では、長年の経験と専門知識を活かし、お客様の工場に最適な結露対策をご提案いたします。作業環境を維持しながら効果的な対策を実現するため、現場の状況を詳しく分析し、コストパフォーマンスの高いソリューションをご提供します。

工場の結露でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。お電話、メール、問い合わせフォームでのご相談を随時承っております。また、実際の施工事例や対策方法をご覧いただけるショールームへのご来店も歓迎しております。プロフェッショナルの視点から、最適な結露対策をご提案させていただきます。


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