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工場の屋根リフォームはいつが最適?劣化サインと季節別の施工判断ポイント

工場の屋根リフォームはいつが最適?劣化サインと季節別の施工判断ポイント

春日部市、越谷市、さいたま市の工場を中心に外壁塗装工事・屋根塗装工事、リフォーム工事を専門にしている

工場・倉庫の外壁塗装・屋根塗装専門店ジャパンテック(株)です!


代表取締役の奈良部です!

工場の屋根リフォームは「今すぐやるべきか?それとも先送りできるか?」で悩まれる方もいるのではないでしょうか。雨漏りやサビが少し出ても「ラインを止めたくない」という問題があります。「予算の都合でもう1年様子を見たい」という判断もあるものです。

ただ、屋根の劣化はあるラインを越えると一気に補修範囲が広がります。結果、工期も費用も跳ね上がるのです。そこで今回のお役立ちコラムでは、工場の屋根のリフォーム時期について、判断するタイミングをくわしくお話しします。

工場屋根の代表的な劣化サインや放置した場合のリスクのほか、築年数や立地環境から見た改修タイミングの考え方まで網羅しました。さらに春夏秋冬それぞれの施工の向き・不向きも整理しています。

「どの状態なら今動くべきか」「どの季節にどこまでの工事を組むと合理的か」など、工場の屋根をどのタイミングで、どの優先順位でリフォームすべきかイメージしやすくなる内容です。

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工場経営から見た「屋根リフォームのタイミング」の基本発想

工場経営から見た「屋根リフォームのタイミング」の基本発想

工場屋根は設備投資の中で「後回しにされやすい」分野です。ただ、いざ不具合が出ると、生産と安全の両方に影響します。まずは、どこにリスクがあるか事前に把握しておくことが重要です。

雨漏りしてからでは遅い?生産・BCPに直結する屋根トラブル

屋根からの浸水では、天井裏で配線やダクトを伝って広がることが多々あります。漏水箇所が、ライン上や配電盤の上に現れることさえあるため危険です。

補修も部分的な対処では収まらない場合も多数あります。広範囲の張り替えや設備交換が求められる場合もあるのです。豪雨時には生産がストップする状況まで発生しかねません。

防水・屋根材の耐用年数と修繕周期から見る「計画的改修」

シート防水や塗膜防水といった陸屋根のメンブレン防水の設計は、仕様にもよりますが、おおむね10〜15年前後が一つの目安となっています。屋根のリフォームを検討する際には「新築(または前回改修)から何年経っているか」が、一次点検のタイミングを見極める基準のひとつとなるのです。

豪雨・猛暑が当たり前の時代に増える屋根リスク

近年、日本全体で1時間降水量50mm以上の「短時間強雨発生回数」は増加傾向にあります。金属屋根や防水層は、強い日射と高温や急な大雨が繰り返されることで膨張収縮が発生するのです。そのため、従来の経験則より早めの点検・補修が必要となる可能性を前提にしたほうがいいでしょう。その前提のうえに修繕計画を立てるのがポイントです。

参照:気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

参照:国土交通省 国土交通白書「地球温暖化の影響」

参照:建築研究所 建築研究資料145号 建築物の長期使用に対応した外装・防水の品質確保ならびに維持保全手法の開発に関する研究

今すぐ点検したい工場屋根の劣化サイン

今すぐ点検したい工場屋根の劣化サイン

次に「現場でこの症状が出ていれば先送りは危険」というポイントをお話しします。目視できるサインと、室内側から分かる信号の両方を押さえることが大切です。

折板・金属屋根で要注意なサビ・穴あき・ボルト周りの異常

折板屋根や瓦棒屋根では、重ね部・ボルト頭・ハゼ部分の赤サビや白サビが代表的な初期症状です。表面の塗膜が傷み、ボルト周りにサビ汁の筋が出ている段階で対処すれば、比較的小規模な補修で済む可能性があります。一方で穴あきやボルト抜けがあると、部分交換やカバー工法が必要なケースも見られるのです。

スレート・波形スレート・防水層で見える「危険ライン」

スレートや波形スレートでは、ひび割れや層間はく離のほか、反り上がりが代表的な劣化です。踏み抜き事故の危険がある状態まで進行していると、通常の塗装では対応できません。改修工法の見直しが必要になるのです。

陸屋根防水では、広範囲の膨れや亀裂、そのほかドレン周りの破断があると、雨水が下地へ回り込んでいる可能性も高くなります。

室内側から分かる危険信号:天井の雨ジミ・結露・室温ムラ

天井仕上げのシミや梁周りのほか、ダクト沿いの結露や特定ラインだけ真夏の室温が極端に上がるといった症状も要注意です。屋根断熱や防水性能が低下してもおかしくありません。屋根上の劣化サインと室内側の症状が同時に出ていると、少なくとも年度内には、調査・計画に着手するのが現実的です。

参照:建築研究所 建築研究資料145号 建築物の長期使用に対応した外装・防水の品質確保ならびに維持保全手法の開発に関する研究

時期判断の基準:築年数・環境・点検結果をどう組み合わせるか

「築何年だから必ず工事」というより、年数・立地・点検結果や環境を組み合わせての判断が妥当です。ここでは、その考え方についてお話しします。

築年数と屋根仕様から見る一次改修・二次改修の目安

新築から10〜15年程度がひとつの目安で、防水や屋根材の一次改修(再塗装・防水更新)を検討するケースが多く、二次改修の段階では仕様を変えて長寿命化を図る事例も増えています。長期使用を前提とした建築研究所の資料でも、外装・防水は適切な周期での補修・改修が前提とされており「何もしない期間を長く取り過ぎない」ことが重要となります。

沿岸・工業地帯・排気が多い工場で早まる劣化スピード

同じ築年数でも、沿岸部や化学プラント周辺、そのほか粉じんの多い工場だと、金属腐食や防水層の劣化が早まりやすい傾向です。塩分や化学ガスや微粒子などが屋根表面に付着すると、塗膜やシーリングの劣化が促進されるためです。このような環境だと、一般的な目安よりも1サイクル早めに点検・改修を検討する選択も求められます。

参照:国土交通省 長期修繕計画標準様式・長期修繕計画作成ガイドライン

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季節別の施工可否とメリット・デメリット

季節別の施工可否とメリット・デメリット

屋根リフォーム自体は、年間を通して実施可能です。ただ、季節ごとに品質リスクや安全面の内容は変わります。ここでは、季節別の観点から、リフォームスケジュールを検討するためのポイントをお話しします。

春と秋は品質と安全性のバランスが取りやすい「標準シーズン」

春と秋は気温や湿度が安定しやすい季節です。そのため、防水材や塗料の硬化条件を満たしやすい傾向にあります。日照時間も比較的長いために、乾燥時間も確保しやすいのです。不良リスクも考えたうえでの工程管理がしやすくなります。生産ラインの繁閑期と合わせ、休日や連休に集中的に工事を組む計画も立てやすい季節と言えるでしょう。

夏は高温で冬は低温のため施工リスクがある

夏の金属屋根は表面温度が60℃前後まで上がることもあります。屋根に上がる作業員の熱中症リスクが大きくなりがちです。さらに使用する材料にも大きな悪影響をもたらします。

冬場は、気温や下地温度のほか、露点管理を慎重にしなければなりません。いい加減にすると、乾燥不良による密着不良のリスクが高まるからです。防水メーカーの仕様書に示された「施工可能温度・湿度」を守ることが前提となります。そのため、施工するとしても、日中の限られた時間帯に工程を集中させなければなりません。

梅雨や台風期は原則避けたい時期。実施するなら条件あり

梅雨や台風期は降雨リスクが高くなります。基本的に大規模な屋根全面改修は、避けたほうが無難です。ただ、年度内の予算で完了させなければならない場合もあります。

梅雨や台風の時期に屋根リフォームをする場合、漏水の危険性が高い部分補修や、仮防水に範囲を絞って実施するのです。工事内容の優先順位が重要となります。また、予備日の設定や、雨天時に切り替えられる工程をあらかじめ組んでおくことも、現場では欠かせません。

参照:気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

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FAQ|工場の屋根リフォーム時期についてよくある質問

FAQ|工場の屋根リフォーム時期についてよくある質問

工場の屋根リフォームは、設備更新のように「時期が見えやすい投資」ではない一方、雨漏り・暑熱環境・安全衛生・BCPに直結します。ここでは、工場管理者様・保全ご担当者様から寄せられやすい「実務上の判断基準」を、時期選定の観点で整理します。

Q.雨漏りが出ていないなら、屋根リフォームは先送りしても問題ありませんか?

A.原則として「点検は先送りしない」が安全です。雨漏りは最終症状であり、折板のボルト周り・重ね部のシール劣化、陸屋根のドレン周辺破断などは、漏水前に進行しているケースが多いからです。特に短時間強雨が増える環境では、従来「問題なし」と判断されていた屋根が一度の豪雨で限界を超えることがあります。雨漏りゼロでも、築年数が10〜15年に近づく段階、または沿岸・粉じん・排気が多い環境であれば、年度内に調査と計画立案まで進めるのが合理的です。

Q.工場を止めずに、調査や工事の計画を進める方法はありますか?

A.あります。まずは「稼働を止めないための準備」を先に行うのが基本です。具体的には、①点検・調査は操業影響が少ない時間帯や休日に寄せる、②工事は範囲を分割して段階施工にする、③仮防水や部分補修でリスクの高い箇所から優先対応する、④工程に予備日を組み、雨天時に切り替えられる作業を用意する、といった設計で操業影響を最小化できます。特に梅雨・台風期を跨ぐ場合は「一度に全面を開放しない」工程設計が重要です。

Q.春秋が良いのは分かりますが、夏・冬に実施せざるを得ない場合の注意点は何ですか?

A.夏は熱中症と材料管理、冬は低温と露点管理が要点です。夏の金属屋根は表面温度が上がりやすく、作業安全と施工品質の両面でリスクが高まります。冬は材料の硬化条件や結露の影響で密着不良が起きやすく、メーカー仕様の施工可能温度・湿度の順守が必須です。どちらの季節も「日中の限られた時間帯に工程を集中させる」「品質検査のポイントを増やす」「仮養生・仮防水を前提に工程を組む」など、工程設計の質が結果を左右します。

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工場の屋根リフォームは“いつやるか”で総コストが変わる|ジャパンテックへご相談ください

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工場の屋根リフォームの最適時期は、「雨漏りが出たかどうか」ではなく、「劣化サインが複合しているか」「次の季節リスクを跨ぐか」「操業影響を最小化できる工程を組めるか」で判断するのが実務的です。

赤サビやボルト周りのサビ汁、スレートの反り・ひび、陸屋根の膨れやドレン周辺の傷み、室内の雨ジミや夏場の室温ムラなどが同時に見える場合、先送りは補修範囲の拡大と工期延伸につながりやすく、結果として費用と停止リスクが増えます。

春秋は品質と安全性のバランスが取りやすい一方、夏冬や梅雨期に実施せざるを得ない場合でも、範囲の分割、優先順位付け、仮防水を前提にした工程設計により、合理的に進める余地はあります。

ジャパンテック(株)では、屋根の状態・築年数・立地環境・操業条件を踏まえ、部分補修で足りるのか、改修へ切り替えるべきかを含めて判断材料を整理し、最短でリスクを落とす計画をご提案します。まずは問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、電話でのご相談、ショールームへの来店のいずれかでご連絡ください。

現場写真や過去の修繕履歴があれば、初回の整理がよりスムーズです。


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